10月27日放送の『世界法廷ミステリー10』では、2016年にオーストラリアを訪れていたニュージーランド人の美女ワリーナ・ライトさんが出会い系サイトで知り合ったイケメン男ゲーブル・トスティー容疑者の自宅マンションの14階から転落して亡くなってしまった事件が取り上げられました。
しかし、ゲーブル・トスティー容疑者は84分に渡って音声を録音しており、無罪を主張しました。
果たして、ゲーブル・トスティー容疑者は有罪か?無罪か?
気になる評決の行方を、番組内容をネタバレで、お届けしていきたいと思います。
オーストラリアで美女の転落事件発生
2014年8月7日、オーストラリア・ゴールドコーストにある高級マンションの14階から女性が転落し、亡くなりました。
亡くなったのはワリーナ・ライトさん(当時26歳)で、ワリーナ・ライトさんは友人の結婚式のため、ニュージーランドからオーストラリアに来ていました。
捜査が始まってまもなく、疑惑の人物として、ワリーナ・ライトさんがなくなった14階の部屋に住むゲーブル・トスティー容疑者(当時28歳)が浮上します。
ボデイビルダーで若かりし頃のトム・クルーズを思わせるイケメンのゲーブル・トスティー容疑者は出会い系サイトで知り合った女性たちと知り合っては女性たちを部屋に連れ込んでいました。
SNSには、ここ2~3年で、150人の女の子をクラブから持ち帰ったぜとコメントしていたゲーブル・トスティー容疑者は事件の1週間前にワリーナ・ライトさんと出会い系サイトで知り合い、事件当日の午後8時45分に防犯カメラにも2人が実際に出会ってハグをする映像が残されていました。
その後、2人はバーに向かい、バーを後にすると、近くの酒店でビール6本を購入し、午後8時53分、出会ってわずか8分で、ゲーブル・トスティー容疑者の自宅に入っていき、2人が部屋で撮影した写真まで残されていました。
この5時間半後、ワリーナ・ライトさんは14階から転落し、脳挫傷、全身打撲で、亡くなってしまいます。
ゲーブル・トスティー容疑者はテレビ番組に出演すると、ワリーナ・ライトさんが突然、暴れ出し、落ち着かせるためにベランダに出すと、飛び降りてしまったと主張し始め、部屋で2人でいた時の音声をスマートフォンで全て録音していて、それが自分がやっていない証拠になると考えていましたが、警察は録音の音声から、ゲーブル・トスティー容疑者が暴力を振るったため、ワリーナ・ライトさんが下の階へ逃げようとして転落、このままでは殺されると思わせたため、殺人罪でゲーブル・トスティー容疑者で逮捕しました。
美女絶叫33回の「No」84分間、2つのシナリオ
2016年10月10日、注目の裁判が始まり、検察側は殺人罪、弁護側は無罪を主張、鍵を握るのは84分間の音声データでした。
この音声に検察側と弁護側で全く違う主張を展開しました。
検察側は、音声データから、お酒を飲みながら甘いムードになっていく2人、しかし会話の流れに変化が訪れます。
ワリーナ・ライトさんは携帯電話がないと怒り出し、ゲーブル・トスティー容疑者を殴り、口論に発展した後、ゲーブル・トスティー容疑者が「僕を殴るのはやめてくれって言ってるだろ!」
ワリーナ・ライトさん「あんたのアゴをへし折ってやる!」
ゲーブル・トスティー容疑者「オーケーもういいよ!君はどうしたいの?痛いよ!こんなの冗談じゃ済まされない。ベランダから突き落とされなかったことをラッキーだと思えよ!このクソ女!俺を誰だと思っているんだ!」
ワリーナ・ライトさん「本当にごめんなさい。」
ゲーブル・トスティー容疑者「起きろよ!ほら!」
ワリーナ・ライトさんは望遠鏡の留め金を手にすると、ゲーブル・トスティー容疑者が首を絞め「それで俺を殴って映画のように倒せると思っているのか?お前は何もわかっていないんだよ!それを離せ!離せ!」と言って、首を絞めてから1分30秒後、ワリーナ・ライトさんは望遠鏡の留め金を手放して、床に落とす音がした後、ゲーブル・トスティー容疑者がベランダを開け、ワリーナ・ライトさんが「ノーノーノー」と絶叫すること33回、ベランダに追い出されたワリーナ・ライトさんは戻ったら殺されると思い、下の階に逃げようとして転落したと主張しました。
これに対し、弁護側の主張は、楽しく飲んでいた場面までは検察側の主張と同じですが、携帯電話がないと怒り出して殴り出すワリーナ・ライトさんにゲーブル・トスティー容疑者は怯え、望遠鏡の留め金を手にしたワリーナ・ライトさんの首を絞めたのではなく、羽交い絞めにしたのだと主張しました。
そして、解放した20秒後に、興奮したワリーナ・ライトさんを落ち着かせるためにベランダに追い出したまま放置し、放置した後はベランダを見ていないので、下の階に行こうとしていたのか、転落したのかは見ていないと主張しました。
またワリーナ・ライトさんが数十カ所、自ら傷つけた後があったことから、転落した理由は酔った勢いで自ら命を絶ったと主張しました。
果たして、評決は有罪?無罪?どちらになったのでしょうか?
評決とゲーブル・トスティー容疑者の現在は?
検察側は首を絞めたと主張していましたが、首を絞めると意識が失われ、その後しばらくは自分の意志を言葉にできなくなるので、その20秒後に33回もNOと叫ぶのは不可能であることから、検察側の首を絞めたという主張は崩れ、ゲーブル・トスティー容疑者は無罪となりました。
そして、ゲーブル・トスティー容疑者は無罪評決後も出会い系を続けていることや、事件直後に警察に通報もせずにピザ店に行っていたことが防犯カメラで明らかとなり、大バッシングを浴び、現在は名前を変え大学に通いながら、ひっそりと暮らしているということです。
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