10月26日に放送の『ドラフト緊急生特番2017!お母さんありがとう夢を追う親子の壮絶人生ドキュメント』では、岐阜経済大学4年 与座海人(よざ かいと)投手(22歳)の「”18歳で交通事故死”あの悲劇を乗り越え…今夜、亡き友との約束を果たす」が放送されました。
番組内では大変感動的なエピソードが語られました。
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その親子の感動エピソードを皆様にお伝えしていきたいと思います。
友と突然の別れ!
3年前の2014年春、岐阜経済大学の與座海人投手(22歳)と同期の中野宏紀投手は高校時代、香川県No.1ピッチャーで、大学入学時から未来のエース候補として期待されていました。
與座海人投手は中野宏紀投手に追いつきたいと、憧れさえ抱いていました。
そんな2人は共に1年生の頃からベンチ入りを果たします。
與座海人投手は中継ぎ、中野宏紀投手は抑えを任され、近所の温泉で2人で大学初の全国大会に出場し、2人でプロに行くという夢を語らい、2人は切磋琢磨しながら、大きな目標に向かって頑張ってしました。
そんな中、全国大会をかけた予選の試合当日の朝、中野宏紀投手が時間になっても、やってきません。
そして監督から夕べ、銭湯から下宿先まで原付きバイクで走っていた中野宏紀投手は電柱に衝突し、意識不明で病院に運ばれ、試合に出られないことを告げられます。
試合後に與座海人投手が駆けつけると、中野宏紀投手の容体は想像以上に深刻で、面会謝絶の重体でした。
会うことができない中、元気に戻ってくることを信じて、できることをチーム全員で探し、千羽鶴を折り、ボールにメッセージを書き込み、選手たちは、みんなで応援メッセージのDVDを作りました。
しかし事故から一週間後、願いは届かず、中野宏紀投手が目を覚ますことはありませんでした。
亡き友と一緒にプロ野球の世界へ!
與座海人投手が中野宏紀投手が亡くなった時に野球なんてしていていいのだろうかと思っていると、中野宏紀投手からメールが!?
亡き中野宏紀投手の携帯を使って、母親の久美子さんから「体に気をつけて野球と勉強に頑張って下さい。また暖かくなれば、宏紀を連れて試合を見に行こうと思ってます。」というメッセージが送られてきました。
このメッセージが失意のどん底にいた與座海人投手の気持ちを変え「誰よりも野球が好きだったアイツの分まで俺がやる。」と決意し、大学初の全国出場とプロ野球を目指すことになります。
ベンチには中野宏紀投手のユニフォームが飾られ、大学4年生の時に、岐阜経済大学は初の全国大会出場を果たしました。
全国大会で勝利したウイニングボールは中野宏紀投手の両親の元に送られ、2017年秋、運命のドラフトを前に與座海人投手は中野宏紀投手の実家を訪れ、そこには全国大会のウイニングボールも飾られていました。
共に夢見たプロ野球の世界に一緒に行くことを誓い、運命のドラフトの日を迎えることになりました。
そして與座海人投手はドラフトで見事、埼玉西武ライオンズに5位指名されることになりました。
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